自然豊かな青森で生まれたブランド米
つがるロマン・まっしぐら・青天の霹靂・そして、「はれわたり」。
青森県では、およそ25年前からこれらのブランド米の開発に取り組んできました。
「食卓に上るお米をもっと美味しく食べてもらえるように。」
「美味しい青森のお米がもっと全国に広がるように。」
そんな米農家の想いが実を結び、「青天の霹靂」は2015年から2023年現在までの8年間、最高品種の証である「特A」に認定されています。
さらに、新ブランドである「はれわたり」も全国デビュー前でありながら特Aを獲得しました。
「青森のお米、食べてみたい!」
この記事をご覧いただいているあなたにそう感じてもらえるよう、青森県のブランド米についてご紹介していきます。
上品な甘みが広がる「つがるロマン」
「津軽の土と太陽の恵みで育まれ、美味しいお米に育つように」
という願いがこめられ、「つがるロマン」という名がつきました。
ほどよい粘りとふっくらとした食感で、ひとくち頬張ると甘みとうまみが口いっぱいに広がります。
塩味の強い焼き鮭や甘く味付けされた卵焼きをはじめとした、和食との相性が抜群です。
お買い求めの際の目印は、赤い背景に白い文字。
中心には稲穂を持った女性が描かれています。
当園でも取り扱いのあるお米です。
自然の恵みと生産者の想いが凝縮されたブランド米を、ぜひ。
食べ応え抜群「まっしぐら」
「食味と品質をまっしぐらに追求する」
米農家の妥協しないその姿勢から命名されました。
2019年に特Aに認定されたことで、高い品質が証明されているお米です。
一粒一粒が大きいまっしぐらは、炊き上がるとつややかに輝き食欲をかきたてます。
あっさりとした食味はカレーや丼ものに最適で、器を持って口の中にかきこみたくなるはずです。
まっしぐらは太陽の光のような金色の円が目印です。
よくよく見ると、自由にのびのびと円の上を駆ける人の姿も。
当園では、まっしぐらの取り扱いはもちろんのこと、まっしぐらをベースとしたブレンド米「大盤振米」を販売しています。
米本来の豊かな甘みを「青天の霹靂」
「晴れ渡った空に突如として現れる稲妻のような鮮烈な存在になりたい」
そんな願いをこめて命名された青天の霹靂は、その名の通り瞬く間に青森の顔となるブランド米になりました。
食べ応えを感じられる、ほどよい粒の大きさ。
バランスの良い粘りとキレによって、噛めば噛むほど米本来の豊かな甘みが味わうことができます。
青天の霹靂という名の通り、パッケージには青い空を切り裂いたようなデザインが施されています。
8年連続「特A」評価を得ているその味を、ぜひ一度味わってみてください。
県産米初もちもち食感「はれわたり」
「生産者・消費者・関係者など全ての人が明るくはれやかになるように」
その願いがこめられたはれわたりという名には、生産者の溢れ出る優しさが感じられます。
今までの青森県のブランド米は「あっさり・さっぱり」とした食味が特徴なのに対し、はれわたりはもっちりとした食感で、噛むほどにお米の甘さが溢れ出します。
はれわたりに唯一欠点があるとすれば、箸が止まらずつい食べ過ぎてしまうことでしょうか…。
2023年秋に全国デビューを控えるはれわたり。
青森のブランド界の新米をいましばらく待ち侘びることとしましょう。
はれわたりに込められたもう一つの想い
待望の新品種、はれわたり。
実は、はれわたりの開発には食味の追求とは別にもう一つの目的がありました。
急激に進む温暖化の影響に耐えうる品種の開発です。
米の品種改良には、今まで「寒さに強いこと」が絶対条件として挙げられていました。
しかし昨今の温暖化の影響で、気温が高くなりすぎることによる品質低下が全国的に発生するようになったのです。
これらの問題は、食味が落ちるだけでなく販売価格も落ちることにより生産者にも悪影響を及ぼします。
そのため、「暑さにも強い品種」の開発が求められました。
生産者にとって大きな負担となっていたこの課題は、はれわたりの登場によって解決へと導かれました。
不良品の原因となる、米粒の胴割れの発生率を20%以上も落とすことに成功したのです。
品質を維持しやすくなれば、米農家は作りやすいお米へと生産を切り替える。
自然と生産量が増えることで、消費者の手に届きやすくなり青森米の認知度が向上する。
認知度が上がれば、他のブランド米も買ってもらえるようになる。
こうした好循環の果てには、青森県全体の活性化があります。
はれわたりがその先駆けとなってくれることを、期待せずにはいられません。
青森のブランド米の開発には、こうしたさまざまな思いがあります。
生産者や開発者の滲むような努力は、消費者には届かないかもしれません。
でも、これらの背景を知ることでお米選びや毎日の食事が少しだけ豊かに、少しだけ楽しくなるはずです。
青森の美味しいお米、食べてみませんか。